皆さんは失敗した時、何を思いますか?
「失敗」は、一度してしまうと、なかったことにはできません。実際に失敗をしてしまうと、自分自身を責める気持ちに誰しもなるかもしれません。ただ、失敗を引きずってしまうと精神的に追い詰められてしまいます。そして、精神的にマイナスな状況になっていると、新たなミスを引き起こす原因になってしまいます。
今回は、失敗を引きずってしまう人の特徴や、ミスを引き摺らないようにするにはどうすれば良いのかについて書いていきます。
失敗を引きずる人の特徴
失敗をすると、誰しも心が落ち込んでしまうと思います。実際になんでそんなことをしてしまったのだろうと罪悪感に苛まれる人もいるかもしれません。
ただ、その後、すぐに立ち直って次に迎えるかどうかは人によって大きく異なります。
失敗を強く引きずってしまうと、本当に暗い気持ちになってしまいます。ただ、これはある程度、特徴と対処法を知っていたらある程度予防することができます。
それでは、失敗を引きずる人の特徴はどんなものがあるのでしょうか?
- 失敗した場面を何度も考えてしまう
- 基本的にマイナス思考でいる
- 挫折から立ち直った経験があまりない
失敗した場面を何度も考えてしまう
失敗を引きずる人は、なぜあの時にあんなことをしてしまったのだと何度も失敗した場面を考えてしまいます。
実際、私自身も「適応障害」と診断された時には、なぜあんなことをしてしまったのだろう、あの時にこうしておけばという気持ちを何度も考えてしまっていました。
負のループになると抜け出せなくなるから。。。
ただ、これは医学的にもなるべくしないほうがいいと言われています。
人間の記憶には短期記憶と長期記憶というものが存在しており、この失敗したと言う経験は短期記憶に分類されます。しかし、これを何度も何度も繰り返し思い出していくとこの記憶が長期記憶として刷り込まれていくのです。そして、深層心理に及ぼしていきます。
テニスやサッカーの選手が試合に臨む際に、良いイメージを持つために自分たちの良いプレイを動画にしてみて、自分たちのモチベーションやコンディションをあげていくとのことです。
この反対のことを失敗を思い出すことで起きるのです。
基本的にマイナス思考
周りで俺は何やっても無駄だとか、そんなことやっても無駄だと行っている方はいませんか?
リスクヘッジを考えた時にマイナス思考で物事を考えることは大切です。
- もしかしたらこんなことをがあるかもしれない
- この失敗に備えて何かをしないといけない
などマイナス思考で考えることは時には必要です。常に物事はうまくいくわけではないからです。
ただ、その思考にも限度があります。マイナス思考に陥りすぎると、何かをするにしても足が竦んでしまい新たに物事に挑戦することができなくなってしまいます。
挫折から立ち直った経験があまりない
失敗を引きずってしまう人は成功体験や大きな挫折体験がない人が多い傾向にあります。
実際、今まで順風満帆に生きてきた人ほど、一度の挫折で失敗を引きずってしまう傾向にあります。
- こんな挫折した人は今までいないかもしれない
- こんな簡単なことで失敗した経験するなんて
などと思い込んでしまい、どんどん泥沼にハマってしまうのです。
失敗を引きずらない人の特徴
それでは、失敗を引きずらない人になるにはどうすれば良いのでしょうか?
ここから失敗を引きずらないためにはどうすれば良いのか、引きずらない人の特徴について挙げていきます。
特徴としては、
- 失敗自体を楽しむ
- 多くの挫折体験から立ち直る経験をしている
- 多くのチャレンジをしている
です。
すぐには変わることは難しいかもしれませんが、この失敗を引きずらない人の特徴について実践していけば失敗をしない人になれるかもしれません。
失敗自体を楽しむ
失敗を引きずらない人はそもそも失敗をマイナスのことと捉えていません。
失敗自体を何が自分に足りていないのか分かったポジティブなこととして捉えています。
私自身、医療者として病院で働いていると本当に色んな人にお会いします。
その中で、脳梗塞でリハビリを行っていたおばあちゃんを主治医としてみていました。
そのおばあちゃんは本当にポジティブで最初は歩くこともままならない状態でしたが、この日はこれができた、次の日は「これができた」といつも明るく話してくださっていました。
そして退院する日にはとうとう歩くことができるようになって退院していきました。
つまり、そのおばあちゃんにとって毎日歩くことができないと言うことが失敗ではなく、失敗自体を楽しみながら次に生かしていきました。
多くの挫折体験をしている
正直、何度も挫折から立ち直った経験をしたことがある人は本当に強いです。
実際に仕事をしていても、挫折をして少しずつそれを克服していく人は、なぜそこで挫折したのか、なぜそこで失敗したのかを分析して乗り越えてきています。そのため、次に自分がどこで躓きやすいのか、どうすればそこを克服できるのかを知っています。
「今回はたまたま上手くいかなかったけどこことここを直せば次は上手くいく」
と次に思考を繋げることができます。
若いうちほど、苦労した方がいいと言われるのはそういう理由もあるかもしれません。
ただ、苦労しなくていい部分は苦労しない方がいいと思いますが、、、
多くのチャレンジをしている
多くのチャレンジをしている人も失敗を引きずりにくいようです。
ただ、これは闇雲になんでもかんでも手を出すと言うことではありません。
一所懸命に物事にチャレンジした結果としてたまたま今回は失敗をしたというだけです。
多くのチャレンジをする中でこのチャレンジしている人は色々な準備をしています。そのため、今回は失敗したけど、次は成功できるように準備をします。
失敗を引きずった時の対処法
失敗を引きずらない人の特徴を捉えていけば、失敗に捕われてマイナス思考になることは無くなるかもしれません、、、
ただ、正直すぐに変わることは難しいのが現状だと思います。
正直すぐに人の性格が変わることができたら苦労しません。
次にどうすればこの失敗を引きずらないようにできるのか具体的な対処法について書いていきます。
- 失敗を意識的に考えないようにする
- 失敗の原因をノートに書き出す
- 具体的な改善策を考える
失敗を意識的に考えないようにする
これは失敗から逃げろと言うわけではありません。ただ、この「考えないようにする」ことは本当に大事なことです。
具体例をあげると、あるフィギアスケートの選手が演技中に、ある跳躍でミスをしたとします。ただ、演技を続けないと言う状況でそのミスのことを引きずった方が良いでしょうか?
答えはNO(ノー)です。
仕事をしている際中には、その失敗を引きずってしまうと他のいつもできていた仕事のクオリティにも影響してしまうので「考えないようにする」ことです。
この考えないようにするある方法としては、色々な方法があると思いますが、個人的には深呼吸することが大事だと思います。
失敗した時は、身体が緊張状態つまり交感神経の活性化状態になっていると言えます。そのため、逆の副交感神経を活性化させる状態にすることをすると良いのです。
そのため私個人としては深呼吸をすることがいいのかなと思っています。ただ、自分はこれをすると緊張が和らぐというものがあるならそれをするといいと思います。
失敗の原因をノートに書き出す
これは失敗してから少し時間の空いた時間にしてみてください。失敗したすぐにこの書き出し作業をしてしまうと、その時の気持ちがまだ鮮明に脳に残っているのでついつい心に負担をかけてしまいます。
このノート書き出し作業は時間を開けてやりましょう。
書き出し際に注意して欲しいのは、1人称ではなく、なるべく3人称視点で書いて、プラスの面も書くということです。
この3人称視点で書く意味は、ついつい一人称で書いてしまうと、自分自身に気持ちが載ってしまい冷静に物事をみることができないためです。
具体的な改善策を考える
先程のノートに書き出す作業をしたら、次にどの工程でどうすれば良かったのかについて書き出すことです。
この書き出す作業をすることで、次にどうすれば良かったのか、どの問題点が次の問題を起こしているのかに意識を向けることができるのです。
まとめ
失敗は成功の元と言われますが、何度も失敗するとあまりいい気持ちではありません。ただ、思考を変えると失敗を次に繋ぐことができるのです。
失敗に対する対処法を実践して失敗を成功へと繋げましょう。